こんにちは!
みなさんは「よろいを着た恐竜」と聞いて、どんな恐竜を思いうかべますか?
今日ご紹介するのは、アンキロサウルス!
体全体が硬いよろいでおおわれて、しっぽには大きなハンマーがついている、まるで戦車のような恐竜です。
今日はそんな「よろい恐竜 アンキロサウルス」について学んでいきましょう!
目次
- アンキロサウルスのきほん
- アンキロサウルスの体のひみつ
- 1.よろいのような皮膚ひふ
- しっぽのハンマー
- 低い姿勢しせい
- 1.よろいのような皮膚ひふ
- どうやって身を守っていたの?
- 🌸今日のアンキロサウルス豆知識
- 次回は・・・🦕
- 🎨 アンキロサウルスのぬりえにチャレンジ!
アンキロサウルスのきほん
- 名前:アンキロサウルス(Ankylosaurus)
- 科名:アンキロサウルス科
- 仲間わけ:装盾類
- 名前の意味:固まったトカゲ
- 食べ物:植物(シダ植物や低い木の葉)
- 体の長さ:8〜10メートル(大型自動車くらい)
- 体の高さ:約1.7メートル(大人の背の高さくらい)
- 体重:4〜8トン(ゾウ1頭分!)
- 化石発見地:アメリカ、カナダ
- 生きていた時代:ジュラ紀中期~白亜紀後期(約6800万〜6600万年前)

1906年にアメリカの化石博士バーナム・ブラウンによってはじめて発見されました!
バーナム・ブラウン
ティラノサウルス・レックスの発見者として有名。
「ミスター・ボーンズ」というニックネームがついています。

アンキロサウルスもティラノサウルスと同じ時代に生きていたの?

アンキロサウルスはティラノサウルスと同じ時代・同じ場所に生きていました。 ティラノサウルスのような強い肉食恐竜から身を守るために、かたいよろいが進化したんですね。
アンキロサウルスの体のひみつ
1.よろいのような皮膚ひふ
アンキロサウルスの体は、骨質プレート(オステオダーム)という硬い板で全身がおおわれていました。
よろいの特徴
- 背中・首・頭・しっぽまで全身をカバー
- 一つ一つの板は骨でできていて、とても硬い
- 板と板のあいだは柔らかい皮膚で、体を動かせる
- トゲのような突起も生えていた

お腹側にはよろいがなく、ここが弱点でした。
2. しっぽのハンマー
アンキロサウルスの最大の武器は、しっぽの先についた大きなハンマー!
ハンマーの特徴
- 大きさ:直径約60センチメートル(バスケットボールより大きい!)
- 重さ:約30キログラム
- 硬い骨が固まってできている
- しっぽの筋肉で左右に振り回す

ハンマーの強さはどれくらいだったの?

ある程度の大きさがある個体は、相手の骨をくだけた可能性があるそうです。
ハンマーの内部がスカスカであること、武器として使っていたらあるはずの傷がないことから、ハンマーが武器であることをうたがう研究もあります。
3. 低ひくい姿勢しせい
アンキロサウルスは四本足でどっしりと歩く、低い姿勢の恐竜でした。
低い姿勢のメリット
- 重心が低くてたおされにくい
- よろいの重みを支えやすい
- お腹(弱点)を地面に近づけて守る
どうやって身を守っていたの?
アンキロサウルスには3つの防御戦略がありました。
戦略1:よろいで守る
全身のよろいで、肉食恐竜の歯や爪から体を守ります。 じっとしゃがんで、お腹(弱点)を地面につけてかくします。
戦略2:ハンマーで攻撃こうげき
肉食恐竜が近づいてきたら、しっぽのハンマーを振り回して反撃! 足や体に当てて、追い払います。
戦略3:群むれで生活
アンキロサウルスは群れを作って生活していた可能性が高いです。 みんなで一緒にいることで、肉食恐竜も簡単にはおそえません。

本当にティラノサウルスと戦ったの?

しっぽのハンマーを使って、ティラノサウルスと戦っていたのではないかと言われています。
しかし、それを決定づける証拠となる化石は見つかっていないんです。
ティラノサウルスで有名な化石「スー」の脚の一部にけがをしたあとがあるため、
トリケラトプスか、アンキロサウルスによるものではないか?と言われています。
ズール(アンキロサウルスの仲間)同志の闘いで、ハンマーを使ったケガのあとは見つかっています。
アンキロサウルスの仲間たち
アンキロサウルスと同じ「装盾類」のなかまがいます。
主な仲間
ノドサウルス
- しっぽにハンマーがない
- よりトゲが多い
- アンキロサウルスより古い時代
エウオプロケファルス
- アンキロサウルスと同じくハンマー持ち
- 少し小さい
- 同じ時代・同じ場所に生きていた
ピナコサウルス
- アジアで発見
- 小型のよろい恐竜
アンキロサウルスが住んでいた世界
白亜紀後期の北アメリカは、今よりも暖かく、森や平原が広がっていました。
アンキロサウルスが住んでいた環境
- 森の中や森の近く
- 川沿いの平原
- 温暖で湿度の高い気候
一緒に住んでいた恐竜たち
草食恐竜
- トリケラトプス:3本の角を持つ恐竜
- エドモントサウルス:カモノハシのようなくちばし
- パキケファロサウルス:頭が硬い恐竜
肉食恐竜
- ティラノサウルス:最強の肉食恐竜
- 小型の肉食恐竜たち
🌸今日のアンキロサウルス豆知識
- アンキロサウルスは白亜紀後期の装盾類
- 全身がかたいよろいでおおわれていた
- 大きい個体のしっぽのハンマーは、骨を折れるほど強力
- お腹にはよろいがなく、そこが弱点だった
- ティラノサウルスと同じ時代・同じ場所に住んでいた
- 6600万年前にほかの恐竜と一緒に絶滅した
有名な化石の発見
2011年カナダでの大発見
- 奇跡の化石!よろいの模様までのこっている
- 生きていたときの姿が分かる貴重な化石
- 「ノドサウルス」という仲間の化石だが、保存状態が世界最高レベル
日本では発見されていない
残念ながら、日本ではアンキロサウルスの化石はまだ見つかっていません。 白亜紀後期の日本は海の下だったため、陸上の恐竜の化石が少ないんです。
次回は・・・🦕
次回は、背びれが特徴的な「スピノサウルス」について勉強するよ📚
お楽しみに🌈
🎨 アンキロサウルスのぬりえにチャレンジ!
しっぽの大きなハンマーが特徴の「アンキロサウルス」。
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最後まで読んでくれてありがとうございます🌈

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