
こんにちは!
みなさんは「空飛ぶ恐竜」といったら、プテラノドンを思いうかべる方が多いと思います。
でもじつは、プテラノドンは恐竜ではなく、「翼竜」と呼ばれるなかまなんです。
恐竜は地上を歩く生き物、翼竜は空を飛ぶ生き物。
同じ時代に生きていましたが、少しちがうんです。
今日はそんな「翼竜 プテラノドン」について学んでいきましょう!
プテラノドンのきほん
恐竜と翼竜は同じ爬虫類のなかまで、約2億年以上前の三畳紀に分かれて進化しました。
- 恐竜:地上を歩く二足・四足の爬虫類(ティラノサウルスなど)
- 翼竜:空を飛ぶために進化した爬虫類(プテラノドンなど)
- 海生爬虫類:海で生活した爬虫類(モササウルスなど)
- 名前:プテラノドン(Pteranodon)
- 科名:プテラノドン科
- 仲間わけ:翼竜
- 名前の意味:歯のない翼
- 食べ物:魚
- 翼開長(翼を広げた長さ):6.25メートル(小学校の教室の横幅くらい)
- 体重:20〜35キロ(小学校3年生くらい)
- 化石発見地:アメリカ・カンザス州(いまは内陸だけど、当時は「西部内陸海路」という浅い海だった)
- 生きていた時代:白亜紀後期

1876年(約150年前)アメリカ・カンザス州でオスニエル・マーシュという化石博士がはじめて発見しました!

プテラノドンもティラノサウルスとおなじ時代に生きていたんでしょ?

じつはちがう時代を生きていたんです。
おなじ白亜紀でしたが、プテラノドンは白亜紀のなかでもサントニア期、
ティラノサウルスやトリケラトプスはマーストリヒト期。
サントニア期のほうが昔なので、ティラノサウルスたちよりも600万年も前に生きていました。
プテラノドンの体のひみつ
1.大きな翼
プテラノドンの翼は、第4指(人間でいう薬指に相当)が極端に長くのび、
そこに皮膜を張ってできていました。
このしくみはコウモリの翼と似ていますが、進化の起源は別です。
翼は細長く、上昇気流にのって空までまい上がっていたと考えられています。

うすい翼ですぐに折れちゃうんじゃないの?

うすそうに見えるけど、何層にも重なってできていました。
アクチノフィブリル(硬い繊維)+筋膜・結合組織+血管+表皮
という層が重なり、かなり強靭な膜だったんです。
2. 軽い体
骨の内部は鳥と同じように空洞(中空構造)になっており、とても軽い。
このおかげで、翼開長9mの大きさでも20〜30kgにおさまっていました。
3.とさか状の突起(とっき)
頭のうしろにある大きなとさかはオスとメスで形が異なっていたと考えられます。
- 繁殖期のアピール
- 飛行時のバランス補助(空気抵抗の調整)
両方の役割をもっていた可能性が指摘されています。

プテラノドンはオスとメスが化石からわかるの?

そうなんです!ほかの恐竜はオスとメスの区別がむずかしいんですが、
プテラノドンは化石から判別できるといわれています。
オス
・大きい・骨盤帯がせまい・とさかが大きい
メス
・小さい・骨盤帯がひろい・とさかが小さい
どんなふうに飛んでいたの?
プテラノドンは「長距離をはばたいて飛ぶ」よりも、上昇気流や海風を利用してグライダーのように羽ばたかずに飛んでいたと考えられています。
最新研究では、
- 長い翼は「アホウドリ」のように、風にのって効率よく飛ぶのに適していた
- 水面すれすれを飛びながら、魚を口ばしですくってつかまえた
と考えられています。
🌸今日のプテラノドン豆ちしき
- プテラノドンは白亜紀後期の翼竜。恐竜とは別グループ
- 翼開長は最大9mだが、骨が軽く体重は人間ほどしかなかった
- 歯のないくちばしで魚をとらえていた
- とさかは「性別を見分ける」「メスへのアピール」につかわれた可能性が高い
プテラノドンを学ぶことは、「恐竜と翼竜のちがい」「爬虫類の進化の多様性」を理解する大きな手がかりになります✨
次回は・・・🦕
こんどは、海の王「モササウルス」を勉強するよ📚
お楽しみに🌈
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