海の王者!モササウルスってどんな恐竜?

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こんにちは!

みなさんは「海にいた恐竜」といったら、モササウルスを思いうかべる方が多いと思います。

でもじつは、モササウルスは恐竜ではなく、「海生爬虫類かいせいはちゅうるい」と呼ばれるなかまなんです。

恐竜は地上をちじょう歩く生き物、海生爬虫類かいせいはちゅうるいは海をおよぐ生き物。

同じ時代に生きていましたが、少しちがうんです。

今日はそんな「海生爬虫類かいせいはちゅうるい モササウルス」について学んでいきましょう!

モササウルスのきほん

恐竜と海生爬虫類かいせいはちゅうるいは同じ爬虫類はちゅうるいのなかまですが、生活する場所がちがいました。

  • 恐竜:地上を歩く二足にそく四足よんそく爬虫類はちゅうるい(ティラノサウルスなど)
  • 翼竜よくりゅう:空を飛ぶために進化しんかした爬虫類はちゅうるい(プテラノドンなど)
  • 海生爬虫類かいせいはちゅうるい:海で生活した爬虫類はちゅうるい(モササウルスなど)

モササウルスは現在のヘビやトカゲの仲間が海で生活するように進化した爬虫類なんです!

  • 名前:モササウルス(Mosasaurus)
  • 科名:モササウルス科
  • 仲間わけ海生爬虫類かいせいはちゅうるい
  • 名前の意味:マース川のトカゲ
  • 食べ物:魚、アンモナイト、海鳥
  • 体の長さ:およそ11メートル(大型バス1台分以上!)
  • 体重:5〜10トン
  • 化石発見地:オランダ・マーストリヒト(世界せかい最初さいしょ発見はっけんされた場所ばしょ!)
  • 生きていた時代白亜紀後期はくあきこうき

1764年(約260年前)オランダのマーストリヒトで世界初の大型海生爬虫類として発見されました!

モササウルスもティラノサウルスと同じ時代に生きていたの?

そうなんです!同じ白亜紀後期はくあきこうきに生きていました。

でも、ティラノサウルスは陸上りくじょう、モササウルスは海中かいちゅう

同じ時代でも、すみわけをしていたんですね。

モササウルスの体のひみつ

1.巨大な頭とあご

モササウルスの頭は、体全体の約8分の1もある巨大きょだいサイズ!

するどい歯がならんだ強力きょうりょくなあごで、大きな獲物えものもかみくだいていました。

特別とくべつなのは、のどのおくにも歯があったこと!

現在げんざいのヘビと同じように、獲物えものを飲みこみやすくする仕組しくみでした。

どんなものを食べていたの?

化石かせき証拠しょうこから、こんなものを食べていたことが分かっています。

  • アンモナイト化石かせきから発見はっけん
  • ベレムナイト:イカのなかま
  • 大型魚類おおがたぎょるいほねのあとがのこっている
  • 海鳥うみどり原始的げんしてきとり化石かせきにかみあと
  • 他のモササウルス仲間同士なかまどうしでもたたかっていた!

2. 泳ぐための手足

モササウルスの手足は、泳ぐのにてきしたひれ状進化しんかしていました。

前足まえあしうしあし特徴とくちょう

  • ひらたいひれのようなかたち
  • 指の骨がふえて、ひれの面積めんせきを大きくしていた
  • 陸に上がることは絶対にできなかった

3. 強力なしっぽ

体全体からだぜんたい半分はんぶんくらいの長さがある、とても長いしっぽ!

上下じょうげに平たい形で、まるで魚のしっぽのようでした。

泳ぐときの推進力すいしんりょくを生み出す、モササウルスのエンジンだったんです。

赤ちゃんはどうやって生まれていたの?

実は、モササウルスはたまごむのではなく、赤ちゃんを直接産ちょくせつうんでいたんです!

  • 海の中で出産しゅっさん
  • 生まれたときから泳ぐことができた
  • 生まれたときの大きさ:およそ1メートル

どんなふうに泳いでいたの?

モササウルスはしっぽを左右さゆうにふって推進力すいしんりょくを得ていました。

ひれ状の手足でバランスをとりながら、現在のウミガメやワニと似た泳ぎ方をしていたと考えられています。

最新研究さいしんけんきゅうでは、

  • 長い体は「サメ」のように、効率こうりつよくおよぐのにてきしていた
  • 海面近かいめんちかくをおよぎながら、魚や海鳥をねらっていた
  • 深くもぐることもできた

と考えられています。

イルカとは泳ぎ方がちがうのかな?

イルカとはおよかたがちがいます。

モササウルスは体をくねらせて移動いどうする、爬虫類はちゅうるい祖先そせんから進化しんかしたと考えられています。

イルカは、足が直立ちょくりつした陸上哺乳類りくじょうほにゅうるいから進化しんかしたと考えられているので、体を上下じょうげうごかしておよぎます。

モササウルスが住んでいた海

白亜紀後期はくあきこうき地球ちきゅうは、今よりも海面かいめんたかく、内陸ないりくにもあさうみがたくさんありました。

モササウルスがおよいでいた海

  • 西部内陸海路せいぶないりくかいろ:北アメリカ大陸たいりく南北なんぼくに分ける内海ないかい
  • テチス海現在げんざい地中海ちちゅうかい祖先そせん
  • その他のあさうみ世界各地せかいかくち大陸棚たいりくだな

他にはどんな海の生き物がいたの?

一緒いっしょに海にんでいた仲間なかまたちは、

プレシオサウルスるい

  • エラスモサウルスくびなが海生爬虫類かいせいはちゅうるい
  • リオプレウロドンみじかくびで大きな頭の肉食種にくしょくしゅ

その他の海の生き物

  • 巨大きょだいなアンモナイト(から直径ちょっけい2メートル以上いじょう!)
  • 大型おおがたのサメ
  • 海鳥うみどり仲間なかま

🌸今日のモササウルス豆ちしき

  • モササウルスは白亜紀後期はくあきこうき海生爬虫類かいせいはちゅうるい。恐竜とはべつグループ
  • 体長たいちょう最大さいだい15mだが、現在げんざいのヘビやトカゲの仲間なかま
  • のどのおくにもがあって、獲物えものみこみやすくしていた
  • たまごではなく赤ちゃんを直接産ちょくせつうむ「胎生たいせい」だった
  • 6600万年前まんねんまえに恐竜と一緒いっしょ絶滅ぜつめつした

有名ゆうめいな化石かせきの発見はっけん

1764年のオランダでの発見

  • 世界せかい最初さいしょ発見はっけんされた大型海生爬虫類おおがたかいせいはちゅうるい
  • 古生物学こせいぶつがく発展はってんに大きな影響えいきょうあたえた
  • 絶滅ぜつめつ」という概念がいねん証明しょうめいした重要じゅうよう化石かせき

日本でも発見されている!

  • 北海道ほっかいどう白亜紀はくあき地層ちそうから発見はっけん
  • 九州きゅうしゅう天草あまくさ小型種こがたしゅ化石かせき
  • 本州各地ほんしゅうかくち断片的だんぺんてき化石かせき

次回は・・・🦕

次回は、よろいを着た恐竜「アンキロサウルス」について勉強するよ📚

お楽しみに🌈

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